頑固親父は、なぜ頑なに間違いを認めないのか?答えは、コミットメントと一貫性

コミットメントと一貫性

今回は、影響力の武器の一つである「コミットメントと一貫性」についてです。

 

コミットメントという言葉は、日本語にするとなかなか良い翻訳がないのですが、
「遂行」とか「献身」とか「参加」などと訳されます。

 

簡単に言えば、「ある行為を行うだけでなく、そこへ心を傾けること」と言えます。

 

 

日常的には、「私はあのプロジェクトにコミットしている」
と言ったような使い方をしますよね。

 

この時、「私は、プロジェクトに参加しています」という意味で
使っているのかもしれませんが、正確には少しだけ違います。

 

 

この時の「コミット」という言葉には、ただ単に参加しているというだけではなく、
「意識をそこに集中し、全身全霊をかけている」といった意味まで含んでいるのです。

 

一種のトランス状態を指している訳です。

 

 

 

さて、そんなコミットメントですが、人が何かに「コミット」するようになると、
コミットした事に対してある種の愛着を抱くようになり、
それが長く持続することが知られています。

 

しかも、コミットした事が明らかに誤っていると分かっているときにさえ、
高確率でコミットメントは持続するのです。

 

つまり、一度コミットしてしまうと、
その人は一貫してコミットした内容を支持し続けてしまうのです。

 

 

例えば、その代表的な例が頑固オヤジです。

 

あれは、典型的なコミットメントと一貫性の例です。
自分が、自らの意思でAだと判断すると、全く意見を変えませんよね。

 

たとえ、どんなに論理的に頑固オヤジの考え方が誤っていることを説いても、
頑なに自分の考えを貫き続けます。

 

もはや、自分の考えが正しいかどうかという問題ではなく、
「一度コミットしてしまったから、後に引き返せない」という無意識の考えが、
頑固は態度に一貫性を持たせてしまうのです。

 

 

こうしたコミットメントの罠に陥ってしまうのは、何も頑固おやじだけではありません。

 

例えば、政府機関。

 

しばしば、明らかに経済的合理性がなくなっているにもかかわらず、
意固地になって道路を作り続けようとしたり、ダムの開発を行おうとしたりするのです。

 

 

一貫性はなぜ生じるのか?

コミットメントと一貫性にハマってしまうと、合理的でないと思われることでも、
それをずっと維持し続けようとします。

 

これは、何故なのでしょうか?

 

これには諸説ありますが、「プライドの問題」であるというのが、大多数の見解です。

 

結局、人間恥をかきたくないので、自分が間違っていると認めることは嫌ですし、
信念をコロコロ変える人間であると思われたくはないんですよね。

 

「信念を変える人間は、信用されない」という想いが、
その人の心の中で、無意識に渦巻いてしまうのです。

 

 

また、自分が信じていることが正解であって欲しいと、
無意識的に強く思っている事も、
コミットメントを継続させてしまう大きな要因になります。

 

自分が、自分の頭で考えてAだという結論に至ったことが、
否定されるのは見たくないのです。

 

 

ここで見てきたように、一度ある考え方・思考にコミットしてしまうと、なかなかそれを変えるのは難しくなってしまうのです。

 

これが、コミットメントと一貫性の原理なのです。

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